心臓外科手術のリスクと適応のポイントとは!?

トップレベルの施設では院内死亡率1パーセント

外科手術のデメリットは手術によって死亡したり後遺症が残ったり感染症になる危険性があることでしょう。冠動脈バイパス手術のうち緊急手術を除いた予定手術の院内死亡率はオンポンプ、オフポンプともに1パーセントでカテーテル治療に比べれば高率ですが、日本の心臓外科手術の治療成績はトップクラスになります。ただし、緊急手術となるとオンポンプで7.2、オフポンプで4パーセントと大きく跳ね上がりますので、予定手術である限りはバイパス手術の死亡率はかなり低いといえるでしょう。

カテーテル治療と手術の適応と選択のポイント

狭心症や心筋梗塞の侵襲的治療には心臓カテーテル療法と冠動脈バイパス手術を中心とした外科治療があり、主に心臓カテーテル療法は循環器内科医が冠動脈バイパス手術は心臓外科医がおこないます。同じ治療効果なら侵襲の少ない治療法が選ばれるべきですが、薬物治療が継続できるかどうかや生活環境のちがいなどから、あえて外科治療が優先されることもあるでしょう。バイパス手術については、内科治療の成果を十分に考えることが必要ですが、重症になってからでは手術のリスクも高まるので、ひどくならないうちに手術を検討することも必要でしょう。

手術は何歳まで可能なのか

現段階では何歳だから手術ができないという明確な数字はなく、一人一人に合った治療戦略をたてれば、たとえ90歳でも手術は可能でしょう。もちろん年齢にかかわらず、自分の身体の状態によっては手術が受けられないこともあります。一つの基準として、自分の身の回りのことが一人でできているかどうか、元気に歩くことができるかどうかが判断を左右し、これは術後のリハビリが困難で、手術による身体への侵襲を乗り切れない可能性を考えているからでしょう。そのため、身の回りのことができ元気に歩けて、他に重い病気を患っていないのであれば一般的に何歳でも手術は受けられます。

僧帽弁閉鎖不全症は心臓内部の弁が正常に動かない状態を指します。加齢による心臓疾患と併発することが多く、手術は体に大きな負担をかけます。そのため、投薬治療で症状を抑えるのが高齢者向けの対処法です。

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